振り返りと対話

こんばんは、結城浩です。

今日は月曜日なので、いつものように「結城メルマガ」を書いていました。明日の火曜日は祝日なので今日も休みにして連休になさっている方もいらっしゃるようですが、私はあまり関係がありません。今日はいつもの月曜日ですし、明日もふつうに仕事をする予定です。

あなたはいかがお過ごしでしょう。明日はお休みですか。

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今日は『数学ガールの秘密ノート/確率の冒険』の《サイン本無料プレゼント》企画のアナウンスをしました。これは新刊が出るときに恒例の企画で、結城が読者さんにサイン本を抽選で無料プレゼントするというもの。これは出版社とは関係なく、結城が個人的に行っている企画になります。

この《サイン本無料プレゼント》の企画をいつごろから始めたのかは覚えていません。軽く調べてみると、2001年にはすでに行っていたことまではわかりましたが、もっと前かもしれません。でもこの企画を始めたときの気持ちは覚えています。新しい本が生まれる喜びと、読者さんへの感謝です。それを表したくて始めた企画でした。

その気持ちはいまでも変わりませんが、さらに新しい楽しみも加わっています。それは《サイン本無料プレゼント》の応募メールで、読者さんが結城あてに励ましのメッセージを書いてくださったり、結城の本との出会いや、思い出を書いてくださったりすること。読者さんからのメールを読むのが毎回楽しみなのです。ありがたいことですね。

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昨日、「結城浩のサブスタック」の2020年10月号を電子書籍としてまとめました。これは10月に送った12通のメールをひとつのepubファイルにまとめ、手軽に読めるようにしたものです。結城浩のサブスタック自体は無料の企画ですが、この電子書籍は有料で販売しています。

epubファイルにまとめたのはこれで二回目。2020年9月号と10月号の二冊になりました。時間が経つのは早いものですね。つい先日始めたばかりだと思っていたのに、もう一ヶ月半も経っているんですから。メールで読み損ねてもWebサイトで読めるのにどうして電子書籍にするかといいますと、単独のファイルにすると、なんとなく「まとまった」感じがするからです。Webだとネットがない環境では読めないし、それにWebサイトも時が経てばなくなるでしょう。でも手元にファイルをダウンロードしておけば、なくなることがありません。パッケージングですね。

電子書籍にまとめる際に、10月に送ったメールを改めて読み返していました。自分でいうのはなんですが、これはなかなかいい企画ですね。自分がそのつど思ったことや感じたことを文章に書いておくのはいい振り返りになります。

結城は仕事でいつも文章を書いていますが、そこでは目的に向かってまっしぐらに進む印象があります。でも「結城浩のサブスタック」では、そういう印象はありません(そもそも目的って何だ?)。ゆっくり考えながら少しずつ進んでいく印象があります。

そのようにして書いてきた文章をひと月終わってから読み返すと、まるで自分が歩いてきた地面をもう一度踏み固めるような安定感があります。ああ、確かに私はこんなことを考えてきたし、こんなことをやってきたなと納得する。何も書かないと、何もやってこなかったような錯覚にとらわれそうになりますけれど、そんな錯覚から逃れられるのです。いうまでもありませんが「いろんなことをやってきたんだな」と振り返るのは精神衛生上とてもいいものです。

私は、いつも一人で仕事をしています。ですからなおさら「結城浩のサブスタック」で、きちんと書いておくことに意味があるのかもしれません。そこには、対話があります。書くために自分と行う対話もそうですし、メールを読むあなたとの仮想的な対話もそうです。あなたからいただく返事を読むこともそうです。そしてもちろん、過去の自分との対話があります。それらの対話は、私の心を整え、安定させる効果を持っているようです。

現在「読むための対話」シーズンが進行中のWeb連載「数学ガールの秘密ノート」では、ノナちゃんとの対話が鍵になっています。対話によって学びが進み、対話によって場が生まれ、対話によって謎が解かれる。そこでの対話も、言うに言われぬ効果があるようですね。

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今日の私は、そんなことを考えています。

今日のあなたは、どんなことを考えていますか。

気が向いたときに、お返事をいただければ感謝です。

それでは、また。







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