イソップのキツネと電子書籍

こんばんは、結城浩です。

今日は月曜日なので、火曜日配信の結城メルマガを書いていました。いまはちょうど配信予約が済んだばかりで一息ついたところです。月曜日のこの時間、そして木曜日にWeb連載の更新予約が済んだ時間はいつも解放感でいっぱいになります。「はい、ひと仕事おしまい!」と『数学ガール』のミルカさんの決め台詞でも言いたくなる気分ですね。

あなたは、いかがお過ごしですか。

さっきは勉強の環境について考えていました。もう少し具体的にいうと、考えたことをどこに記録するかという場所について考えていました。たとえば結城は少しずつ圏論の勉強をしています(あ、えーと……遅々として進んでいないんですが、いまは進捗のことは置いておきます)。松森さんのゆる圏YouTubeを視聴したり、『ベーシック圏論』を読んだりしたときに、いろいろと数学を考えます。その考えたことをどこに書こうかな、と。

esaに書いたり、math.hyuki.netに書いたり、Paperに手書きメモを書いたり、Evernoteに書いたり、Scrapboxに書いたり、pdf.hyuki.netに書いたり……。それぞれの場所で書くこと自体は楽しいんですけれど、さすがにばらけ過ぎちゃいました。

よくないのは、いざ勉強しようというときに「どこに書こうかな」と迷ってしまって肝心の勉強が進まないこと。まるで、オオカミから逃げる方法をたくさん知っているためにかえって迷い、逃げ遅れてしまったイソップ童話のキツネのようです(わかりにくい比喩)。木に登るというひとつの逃げ方を知っていた猫は無事に逃げられたのに。

最近はさらにZennやMathlogのように、文章と合わせて数式を記述できるWebサイトも出てきましたから、ますます迷っちゃいますね。

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別の話。

最近は出版社のお仕事の他に、個人的に電子書籍を作りたい気持ちが高まっています。以前から「結城浩ミニ文庫」というレーベル(?)で少しずつ配信していますが、そこをもう少し充実させたいなという気持ちです。

以前も書いた話かもしれませんが、繰り返しを気にせずに書きます。

結城が運営しているWebサイトには昔から公開しているWebページがたくさんあります。その中には、読み物的なものもいくつかあります。それらをうまく編集してPDFもしくはepubの電子書籍にしておきたいと思っているのです。

一冊まとめるたびに、noteを使って販売していくつもりですが、それを商売にするという気持ちよりは「まとめたい」という気持ちの方が強いかもしれません。物語のような読み物がいくつかありますし、自分の信仰に関する連ツイもあります。技術的なものもあるでしょう。

Webサイトに置いた文章を削除して電子書籍にするというわけじゃありません。Webサイトにある文章はURLで参照できるので楽ですから、そのままにしておく。それとは別に電子書籍として独立させてまとめたいと思っているのです。

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今日の私は、そんなことを考えています。

今日のあなたは、どんなことを考えていますか。

いつも私のメールを読んでくださり、ありがとうございます。もしも気が向いたなら、あなたの考えていることもメールで教えてくださるとうれしいです。どんな内容でも、ていねいに読ませていただきます。

結城はけっこう気楽に毎回のメールを書いています。できあがるメールの文章がどうこうというよりも、あなたに送るための文章を書いている時間がとても楽しいのです。頭の中だけで考えごとをするのと、「今日はこんなことを考えています」という文章を書くのとでは、どうしてこんなに違うんでしょうね。気楽に文章を書くのは、とても楽しいです。

それでは、また。