六年前に思っていた、次の十年

こんばんは、結城浩です。

昨日は『数学ガールの秘密ノート/確率の冒険』の発売日で、たくさんの方がTwitterで言及してくださいました。ありがたいですね。私はTwitterを眺めたり、メールを読んだり、ネット書店を見にいったりとそわそわしていました。うれしいことにアマゾンの数学一般関連でもランキング一位になりました。応援してくださった読者さんには心から感謝です!

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今日の午前中は礼拝で、午後からはのんびりと過ごしていました。

「のんびり」を具体化してみましょう。

Zennで「スクラップ」という新しい機能が入ったのでそれを試しに使ってみたり、先日から作り始めたDynというWebアプリをこまごまと手直ししたり。

ああそれから、だいぶ髪が伸びたので彼女に切ってもらいましたね。妻に髪を切ってもらうのは、私にとってたいへん幸せな時間のひとつです。切っているあいだ二人でずっとおしゃべりしています。そういえば以前『私の髪は、妻が切る』という短い文章を結城浩ミニ文庫に出したこともありました。

いま『私の髪は、妻が切る』を読み返してみたら、2014年に書いたものでした。この本の中では「次の十年」について書いているのですが、気がつくとそのうちの六年が過ぎていたことになりますね。いま軽くショックを受けましたよ。

この本の中では「秘密ノート」の三冊目が出たという話題が書かれていました。三冊目というと『数学ガールの秘密ノート/丸い三角関数』ですね。そして昨日は「秘密ノート」の十四冊目の発売日。六年間で「秘密ノート」シリーズを十一冊書いたことになるのですね。

時が過ぎるのは本当に早くて、年単位の時間が飛ぶように流れていきますが、その流れにめげることなく、そのつど書き続けることが大事なのだなあと改めて思いました。「秘密ノート」を書くこともそうですし、『私の髪は、妻が切る』のような文章を書くこともそうです。そのときどきに思い描いたことを、きちんと書いていかなくては。

もちろん、こうやって、あなたに向けて文章を書くこともまた「きちんと書く」ことに含まれています。

思うに、たくさんのことをこなすのが大事なのではなく、そのときどきの時間をきちんと深めることが大事なのかもしれません。

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今日の私は、そんなことを考えています。

今日のあなたは、どんなことを考えていますか。

気が向いたときに、お返事をいただければうれしいです。今回のメールと関係があってもなくても構いません。あなたの今日を伝えていただければ感謝です。

それでは、また。