本のサインは無事に終わりました。
こんばんは、結城浩です。
いかがおすごしですか。
先日届いたたくさんの新刊『数学ガールの物理ノート/ニュートン力学』へのサインは無事に終わりました。梱包も業者の手配も済んで、明日には出版社に返送するようになっています。
《サイン本》の取扱店舗一覧と販売予定について、また《通常本》の販売予定については月曜日(2021年7月12日)にはnoteやTwitterでアナウンスできる予定になっています(Webでの追記:アナウンスしました!)。いよいよ発売間近!ですね。
何冊書いてきても、新しい本が出るのはうれしいものです。この「何冊書いてきても、新しい本が出るのはうれしいものです」のような文も、本が出るたびに毎回書いていると思います。毎回書いても飽きないほど、しみじみとうれしいのです!
その「うれしさ」を少し分析してみます。もちろん「苦労して書いてきたものが形になって、読者さんに届けられるようになった」という喜びがあります。また「これを読んだ読者さんはどんなふうに感じるだろうか」というどきどきもあります。
その他に、それほど大きくはないのですが「自分の手を離れた安堵感」もありそうですね。一冊の本というのは、ささやかながら一つの「世界」を形作っています。自分なりに構成を工夫し、秩序だった小世界を数百ページという形にまとめたもの、それが本です。無数のトレードオフとバランスを考慮してまとめた小世界が、自分の手を離れていく。誰に対してか、何に対してかは定かではありませんが「一つの責任を果たした」手応えと「ほっとする」感覚が確かにあります。
しみじみと感謝しつつ、うれしさをかみしめつつ、ほっとしている。いまはちょうど、そんな状態ですね。
今日の私は、そんなことを考えています。
それでは、また。