こんにちは、結城浩です。
とてもごぶさたしていました。
前回この「結城浩のメール日記」をお送りしたのは、ええと、2021年9月のようです。半年以上あいだがあいてしまったのですね。
2021年9月にメールをお送りしたのは『Java言語で学ぶデザインパターン入門 第3版』が11月に刊行されますというお知らせでした。それから時が過ぎ、2022年3月には次の本となる『数学ガールの秘密ノート/図形の証明』が刊行されたのでした。
最近は何をしているのかというと、毎週火曜日にメールマガジンを配信し、毎週金曜日にcakesでWeb連載を更新し、そして次の本の執筆をこつこつと続けています。一言でいえば、いままでと変わらぬ毎日を送っています。
あなたは、いかがお過ごしですか。
* * *
最近のお気に入りは早朝と午後の散歩です。早朝6:30頃から約一時間ほど近所をぐるっと歩き回ります。午後は15:00過ぎからこちらは約30分ほど。同じように近所を歩きます。午後の散歩は、夕飯の買い物も兼ねていてサラダ用のアボカドとキーウィや、お味噌汁用のあさりを近くのスーパーで買います。
散歩のときにiPhoneの音声認識による文字入力機能を使って、そのときどきに思っていることを独り言のようにおしゃべりします。そこで入力した文章は毎日更新している「結城浩の作業ログ」にそのまま送ります。音声認識の精度はなかなかいいのですが、ときどき「復習」が「復讐」に変換されたり、「題材」が「大罪」に変換されたりします。ぶっそうですね!
* * *
そうそう、最近は「日替わり定食方式」という働き方をしているのでした。その話をしましょう。要するに曜日ごとに特定のプロジェクトを決めて、それについての作業に着手するように心がけるというやり方です。曜日ごとに変わるので、定食屋さんの「日替わり定食」になぞらえているわけです。「日替わり定食」のメニューは次の通りです。
月曜日はcakesのWeb連載「数学ガールの秘密ノート」執筆
火曜日はいつか書くかもしれない本の執筆(コードネームjal)
水曜日は個人的な勉強(コードネームsemi)
木曜日は結城浩のメールマガジン執筆
金曜日は『数学文章作法 執筆編』
土曜日は予備日
この「日替わり定食方式」のポイントは、たとえ一つのプロジェクトが非常に忙しい時期に入ったときでも、その曜日が来たら「日替わり定食」として割り当てられたプロジェクトに着手するという点にあります。一つが忙しくなると、そのプロジェクトばかりに集中して、他のプロジェクトをつい放置してしまいがちなのですが、それを避けるということです。
これは意外にいい効果を挙げています。「日替わり定食」として選んだプロジェクトは絶対に一週間より長く放置状態になることはありません(週に一回は着手するため)。だから、「えーと、このプロジェクトでは何やってたんだっけ?」という状態にならず、着手もおっくうじゃなくなります。いいですね。
さらには、「日替わり定食」に着手することが、他の忙しいプロジェクトに対するいい気分転換になってくれるのです。よくありますよね。忙しくなるとつい逃避行動を取りたくなるってこと。ちょうど「日替わり定食」のプロジェクトがその逃避行動(という名の気分転換)になってくれるというわけです。
* * *
今日の結城は、そんなことを考えています。
今日のあなたは、どんなことを考えていますか。
* * *
そういえば、私が書いた数学物語「数学ガール」と「数学ガールの秘密ノート」シリーズのKindle版が現在半額セールになっています。このセールは今日2022年4月14日が最終日になっていますので、よろしければご利用ください。