結城浩のメール日記

Share this post

丁寧に手を洗うということ

diary.hyuki.net

丁寧に手を洗うということ

結城浩
Sep 16, 2020
Share this post

丁寧に手を洗うということ

diary.hyuki.net

こんばんは、結城浩です。

いまは夕食を終えて、編集部から届いた『数学ガールの秘密ノート/確率の冒険』原稿に対する疑問点にざっくりと返信を書いたところです。指摘事項は何十個もあるので、少し時間を取って修正を行い、来週に編集部へ戻すことになる予定です。その時点での原稿ファイルが初校になります。

明日は木曜日なので、金曜日に配信されるWeb連載の原稿を書く一日になります。今週から新しいシーズンなので、ちょっと緊張しています。前回のシーズンはグラフ理論でした。そのときも始まるまでは緊張したんですよ。でも、流れに乗ってしまえば楽しいもの。新シーズンもそうなってほしいですね。


最近「手を洗う」ということをよく考えます。この半年ほど、意識して手を洗った期間はないんじゃないかと思います。手洗いの動画を見たり、どこに洗い残しがあるかの解説記事を読んだりして、熱心に手洗いを練習しました。

私はいまでも毎日かなりの頻度で手を洗います。香りがいいお気に入りの石鹸を使って丁寧に洗います。指を立てて手のひらをこすり、指のあいだや手の甲や手首もよく洗います。そのように洗う習慣がつきましたし、この習慣を持続させたいなと思っています。

手を洗っているとき、私はいつも「自分のことを大切に扱っている」と感じます。毎日たくさん働いている私の手と指。丁寧に洗っているときに心の中で「いつもありがとう」と言いたくなるくらいの気持ちです。洗っているのも、洗われているのも自分ですが、あまり悪い気分はしません。自分のことを大切に扱っている時間として、手を洗う時間は大切に感じます。


今日から「結城浩のサブスタック」という企画を始めました。ここしばらくメールを利用した新しい活動について思いをめぐらしていて、ようやく少し進んだ感じがしています。

「結城浩のサブスタック」について考えているとき、ふと思い出したのは以前行っていた[Letter]という企画のことです。以前といっても、すごく以前、1999年から2004年まで行っていた企画ですね。なんと二十年ほど前じゃないですか。びっくりです。

[Letter]は、結城が自分の身辺雑記をメールで送る企画です。自分のWeb日記をメールで送るみたいなイメージでしょうか。最初はBCCを使って自分のメールソフトから配信していました。そのあと「まぐまぐ」に登録して無料メルマガとして続け、最終講読者数は312名だったようです。いまは公開していない当時のWebページにはそう書いてありました(よく記録してますね、まめだ)。

さて、今日から始めた「結城浩のサブスタック」はSubstackというサービスを利用してあなたにメールを送る企画です。一つ前のメールで書いたように「私がふだん考えていることを、あなたにメールで送ります」というのが基本コンセプトになります。

たぶん、初めのうちは毎日一通くらいの高い頻度になってしまうかもしれません。方向性が定まるまでは特にそうです。でもそのうち頻度は落ちていくことになると思います。一日に何通も送ることはないと思います(と言いつつ、今日は二通目ですけれどね)。

Twitterもやっていて、結城メルマガも書いていて、noteも書いていて、Webサイトも自由に作れるのに、どうしてまたメールを中心にすえて書くなんてことをやりたくなるんでしょう。私にもまだよくわかっていません。でも、私にとって何か必要な活動なんだと思います。

たとえていうならば、自分のふだんの食事に足りない栄養素があるんですよ、きっと。だから、その部分を身体が(あるいは心が)欲していて、そのために、メールで送ることを前提とした文章を書きたくなっているのだと思います。

そして、メールで書くことには「他ならぬ私が、他ならぬあなたに書く」という意味があるように感じています。よくわからないですね。私もよくわかっていません。


あなたは、最近どんなことを考えていますか。

もしも気が向いたら、このメールにお返事ください。それに対する返信はお約束できませんけれど、あなたからのメールはゆっくり読ませていただきます。

それでは、また。

Share this post

丁寧に手を洗うということ

diary.hyuki.net
TopNew

No posts

Ready for more?

© 2023 Hiroshi Yuki.
Privacy ∙ Terms ∙ Collection notice
Start WritingGet the app
Substack is the home for great writing