久しぶりの書き写しのこと
こんにちは、結城浩です。
今日は日曜日なのでお休み。のんびりと過ごします。午前中は礼拝があって、お昼過ぎから妻と買い物に行きました。ショッピングモールで雑貨を見たり、台所用品を買ったりしました。日曜日なので混んでいましたね。久しぶりに町に出ましたが、みんなマスクですねえ。
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昨晩、ふと思うことがあって、とある作家の小説を写経していました。写経というと大げさですが、要するに書き写しです。傍らに小説を置き、Ulyssesにタイピングをしながら、感じたことや文章表現に関してメモをしていくのです。
普段からそんなことをしているわけではありません。年に一回くらいでしょうか。それから、さすがに一冊全部を書き写すまでやるのは珍しいです。せいぜい短編小説を一つか二つくらいですね。
それで自分の文章が鍛えられるとか語彙力が付くとか、そういうものではありませんし、それが目的でやっているのでもありません。では何が目的かというと、私にもよくわかりません。ただ、何となく自分に必要な気がしたので、やってみただけです。
漫然と読むのと書き写すのとでは大きな違いがあります。書き写していると、文字の使い方や、句読点の打ち方、漢字とかなの使い分け、といった細かいところまで意識するようになります。それから、一つの言葉が他の箇所の言葉と呼応しているのに気付くこともあります。
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私は、毎日同じことをするのが好きです。同じ時間に同じことをして飽きません。繰り返しが好きなのです。でもときどき、何か引っかかる場合があります。繰り返しじゃない何かを心が求めるときです。今回、小説を写経したのも、その流れの一つかもしれません。
何をしていいかわからないけれど、引っかかるものがある。そんなときには、どんなことでもいいからやってみるのはいい方法だと思っています。何をしていいかわからないので、何かをやってみるのです。そんな流れでふと思いついたタイピングをし始めたのです。
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今日は——じゃないな、昨日はそんなことをやっていました。
あなたは、いかがお過ごしですか。
気が向いたら、お返事をいただければ感謝です。
それでは、また。