お茶を飲みつつ適語選択

こんばんは。結城浩です。いかがお過ごしですか。

今日は月曜日なのでいつものように結城浩のメールマガジンを書いていました。もうすでに配信予約が済んだので気分はすっきり。結城メルマガは明日の配信でVol.448になります。ずいぶん続いていますね。これはひとえに購読してくださる方がいらっしゃるから。心から感謝です。

おとといごろから右の腰が少し痛む感覚がありました。たぶんここ数日運動不足だったせいでしょう。今日は一時間くらい外を散歩したので身体が整ったのか何ともなくなりました。よかったよかった。

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文章を書くというのは不思議な行為です。文章を書くとき私たちはいったい何をやっていることになるんでしょう。文章を読む人に知識を伝えたいのか。知識ではなくて自分の感情や感覚を伝えたいのか。あるいは相手に行動を起こさせたいと思っているのか。あるいはまた単に共感を覚えてほしいと思っているのか。

私が文章を書くときには相手に向かって話しかけている気持ちになることが多いですね。同じテーブルについて一緒にお茶かコーヒーを飲みながらおしゃべりをしている。聞き上手な相手に向かって話しかけている。文章を書くときにはそんな気持ちになります。

どんな言葉を使って話すか。それは相手が目の前にいるようすをイメージして考えます。適語選択は文章を書く人にとって大切なこと。相手によく伝わる言葉を使うのはもちろんです。でもそれだけではなくて自分が言いたいことを適切に表す必要があります。

考えてみるとそれはずいぶん複雑なゲームといえるでしょう。なぜなら相手によく伝わる言葉が必ずしも自分の使いたい言葉とは限らないから。

幸いにして文章の場合には会話と違って時間的な余裕があります。ですからゆっくり時間を掛けて適語選択を行い文章を整えることができるはず。しかしながら会話のように即時の反応を得ることができないために適語選択に失敗することもあるかもしれません。あちらを立てればこちらが立たず。難しいものですね。

でもそのような難しさをくぐり抜けることもまた文章を書く楽しみのように思います。うまく書くということを目的とするのをやめちゃう。うまく書くのではなくて書くプロセスを楽しむようにする。書きながら自分の言いたいことを吟味する。書きながら読者の状態を想像する。そのプロセスを楽しんだ結果としてたまたま文章ができあがる。そんなふうに考えるなら文章を書くことがもっともっと楽しくなりそう。

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ところで今回のメールはここまで読点(、)を一つも使わずに書いてみました。いつもの私の文章は読点が多め。読点が多めになるのは、先ほども書いた通り、話しかける気持ちで文章を書いているからかもしれません。でも、読点を使わずともそれなりに文章は書けるものですね。

今日の私は、そんなことを考えています。

今日のあなたは、どんなことを考えていますか。

気が向いたら、お返事をいただければ感謝です。今回のメールとまったく無関係の内容でももちろんかまいません。お返事をいただければ、ていねいに読ませていただきます。

それでは、また。