何も考えずにたくさん着手した日
こんばんは、結城浩です。
いまは夕食が済んで、デカフェのアイスコーヒーを作り、スレッドお化け坊やのマグカップに入れて飲んでいるところです。
あなたは、いかがお過ごしですか。
今日は火曜日なので、結城浩のメールマガジンのVol.444が配信されました。今回は無料部分に「結城浩のサブスタック」についてだいぶ書くことができましたよ。
文章を書くときには、よく考えていることはすらすらとよどみなく筆が進みます。当たり前のことですね。自分がよく考えていること、それは自分の中にある「旬の話題」と呼べるでしょう。旬の話題は生きがいいときに調理するのが適切ですね。今週のSubstackの話題は、まさに旬の話題と言えそうです。
旬な話題と言えば、アマゾンで『数学ガールの秘密ノート/確率の冒険』が予約開始になりました。秘密ノートシリーズの14冊目(!)です。先日カバーイラストの打ち合わせをしたばかりなので、表紙はまだダミー。発売は11月になりました。こちらも楽しみです。ええと、いや、もちろん、楽しみなんですが、そのためには私がやらなきゃいけないことがたくさん残っているのでしたよ……
もう一つ、千葉県の女子中高の先生からメールをいただいたのは今日うれしかった出来事です。『数学ガールの秘密ノート/学ぶための対話』を生徒さんに紹介したり、《自分の理解に関心を持つ》というスローガンを伝えてくださったりとのこと。ありがたいですね。
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今日は、こまごました仕事をたくさんこなすことができました。うーん「こなす」はあまり正確ではないですね。たくさんの仕事に「着手する」ことができました、の方がいいかな。
仕事に着手する、手を着けることができるというのは、私にとって非常にうれしいことです。私はいろんなことを考えます。たとえば勉強したり、本を読んだり、本を書いたり、新しい本の企画を立てたり……それらは楽しいんですけれど、しばらく放置すると急激に「おっくう」になります。
「これについて勉強したら楽しいぞ!」のように最初に盛り上がったとしても、そのときの気持ちがいったん冷めてしまうと、元のテンションにもう一度もっていくのは難しいんです。
でも今日は、わざと「何も考えずにたくさん着手する」のをやってみました。前回はどこまでやったっけ、などとはいっさい考えず、本当に何も考えずに機械的にファイルを開く。そしてそこに書かれているものを読む。そこには前回自分がやりかけたものが残っています。それを読むと以前の記憶が蘇ってきますし、新しく気付くことも見つかります。そうすると、ほんのちょっぴりですが作業が進みます。
しばらく放置したものを再開するのはすごく敷居が高いものです。それを再開するのは本当に難しく、心理的な抵抗があります(なぜだろう)。しかし今日は、意識して何も見ないようにし、意識して何も考えないようにし、自分がロボットであるかのようにファイルを開き、作業を再開しました。数日ぶりに、数週間ぶりに、数ヶ月ぶりに再開したものもあります。
今日はたくさんの仕事に着手することができました。でも、いつもそううまくいくとは限りません。またしばらくすると億劫になったり、放置状態になったりするはずです。だって今まで何度もそうでしたから。noteにも「プロジェクトを再開する話題」を書いたことがあります。ともあれ、めげたり、がっかりしたりせず、繰り返し「何も考えず」に着手していきたいと思っています。
一日は本当に短くて、あっという間に過ぎてしまいます。でも、だからこそしっかりと振り返り、明日につなげていきたいな。
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今日の私は、そんなことを考えています。
今日のあなたは、どんなことを考えていますか。
気が向いたら、お返事をいただければ感謝です。このメールに返信してくださると、結城のところにメールとして届きますので、ていねいに読ませていただきます。
それでは、また。
メールの途中にリンクを埋め込むと読みにくくなるので、以下にまとめておきます。
noteに書いた「プロジェクトを再開する話題」(すみませんが、以下の読み物は途中から有料になります)